こんにちは。今日は、今年のお正月に帰国したため、故郷のお正月の過ごし方とおじいさんとおばあさんの73歳のお祝いをしたため、それについて卓話させていただきます。
1. 自己紹介
(1)名前
まず、名前ですが、モンゴル語ではnarsuといい、それを中国語に書くときは「那日●*1」になります。またそれを日本語にする場合「那日蘇」になります。そこで、「ナリス」と日本語の漢字の「那日蘇」は合わないですが、実はモンゴル語の発音に従った発音です。そして、フル―ネームは杭 那日蘇ですが、戸籍には上の名前が載せていないため、現在使っておりません。
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(2)出身地
・中国・内モンゴル自治区の通遼市
・黒竜江、遼寧省に近い
・少数民族のモンゴル族
(3)人口・気候・経済
・人口:約316万人(2017)、その中でモンゴル族は約140万人
・地理:海抜400〜1400m
・区都:フフホト(呼和浩特)(故郷からフフホトまで電車で18時間かかります)
・気候:冬は約-25度、夏は約35度ぐらい
・経済:大部分が草原で、農業・牧畜
・農業:トウモロコシ、小麦、水稲
(4)言語
・中国語とモンゴル語を使います
・モンゴル国で使用されているモンゴル語と内モンゴル自治区で使用されているモンゴル語の違い:我々が使われているのは「●*2」という文字であり、縦で書く伝統的なモンゴル語、縦文字と言われます
・モンゴル国で使われているのは「Монгол」であり、ロシア語に近い、キリル文字と言われています
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(5)家族
・6人、おじいさんとおばあさん、両親、お兄さん
(6)趣味
・撮影すること
・韓国系:韓国ドラマ、韓国料理(ピビンバ、キムチ、サムギョプサル、トッポッキ、辛ラーメン、豆腐チゲ)、韓国語
・韓国短期留学:2017年9月、2週間、Pukyong National University
2. お正月の過ごし方(故郷の習慣)
(1)新年の準備
・新年の1週間前に家を掃除します
・午後3時ぐらいになったら、なくなった親戚のお墓に行き、お供えする。その場で、爆竹も鳴らします
・夜になると神様を送る→シャーマニズムから取り入れました
・供物:ナツメ、きょうざ、お酒、お菓子、線香、偽札など
・そこからお正月の準備をします
(2)大晦日
・朝6時ぐらいにドア、窓、車庫、犬小屋、車、などに「福」という意味の赤い紙を貼ります
・0時になる前に、餃子の皮と具を家族みんな作ります
・具は普通お肉を使います
・みんなで「春●*3」(紅白歌合戦みたいな物)を見ながら、「瓜子」(ひまわりの種)、果物を食べます
・大人は麻雀で遊びます
・0時になる前に神様を迎えるため、またお供えをします。
・そして、おじいちゃんとおばあちゃんにお礼をして、お年玉をもらい、餃子を食べます
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3. 干支の年お祝いをする習慣
(1) 故郷の習慣
・本命年(ベンミンニァン):生まれた年に12またはその倍数を加えた年のことです。自分の干支の年です
・今年は、豚年であり、おじいちゃんとおばあちゃん(73歳)の干支の年になります
・お祝いするのはだいたい60代からです
・40代、50代はまだ若いと思うため、大きいお祝いとかはしない習慣があります
(2)お祝いの仕方
・お祝いをする日の前日の夜には、歌が上手な人を招き、歌を歌わせてもらい、みんなで盛り上がります
・おじいさんとおばあさんにhadagを差し上げ、お酒を献じます
・ケーキは70歳を超えているため、7段ケーキをみんなで食べました
・当日になってくると、またみんなでお食事をします
(3)hadagの意味
・hadg(ハタ)と言い、モンゴル人が神仏または珍客の尊敬のしるしとして献ずる薄絹です
・白、黄、ブルー、緑、赤があります
白:白雲を象徴します。純潔、善良、吉祥、美しいの意味を表します
ブルー:青い空を象徴します。知恵、健康、平安、忠誠を表します
黄:大地を象徴します。尊敬すべき、宗教に使います
緑:川、水を象徴します。希望、繁栄に使います
赤は普段あんまり使わないため、省略します
図1:Hadagのイメージ
ご清聴ありがとうございました