点鍾 :宮田会長
ソング :それでこそロータリー
司会 :根本SAA
お客様
:株式会社 ONE DROP FARM 代表取締役 豊増洋右様
 2024-25米山奨学生 ヴォティ スオンさん

会長挨拶 宮田会長

みなさんこんにちは。
本日は職業奉仕委員会のプログラムということで特別に株式会社ONE DROP FARM代表取締役の豊増さんにお越しいただきました。貴重なお話を楽しみにしております。
また、米山奨学生のボ ティ スオンさんもようこそお越しくださいました。

 さて、今月は青少年奉仕月間ということでひと月の間ロータリークラブの行っている青少年奉仕プロジェクトについてお話をしてまいりました。
 ロータリークラブは創設以来、今目の前の問題、つまり現代の課題解決と同時に未来の世界をより良いものとするためにそこで活躍する現代の若者をも大事にしております。ロータリークラブは青少年奉仕プロジェクトを通じて若者の育成に積極的に参加しており、これは、若者がリーダーシップを発揮するために地域社会に貢献する経験や学びの機会を提供するものであり、自己成長を確認し、社会貢献の意識を高め、様々な課題解決や改善に積極的に取り組む姿勢を育みます。

 当クラブは、地区内でも珍しいインターアクトクラブとローターアクトクラブの両方をもつクラブです。私たちはこの2つのクラブに所属する若者たちにどれだけ機会の提供や交わりの機会ができているでしょうか?一部の限られた会員のみが積極艇に関わりを持ち、理解を示しているということはないでしょうか?

私は年初に「一人はみんなのために、みんなは一つの目標のために」ということで「One for all, All for one」というテーマを掲げました。
 ロータリーは在籍することが目的ではないはずです。小さなクラブの課題も、世界で起きている大きな問題への取り組みも、未来を担う若者への支援も、すべての会員が自分事としてとらえて取り組んでまいりましょう。

 まもなく、次年度を迎えます。決して在籍のみの傍観者となるのではなく、自分の能力を十分に発揮していただき、その役割をこのクラブでしっかりと果たしてくださいますよう心からお願い致します。

本日の卓話 株式会社 ONE DROP FARM 豊増洋右様
本日の卓話 株式会社 ONE DROP FARM 豊増洋右様

只今ご紹介にあずかりました株式会社ONE DROP FARMの豊増と申します。市原市の瀬又というところで有機野菜と蜂蜜の生産をしております。本当に小さな会社です。スタッフは僕を入れて6名です。野菜とか蜂蜜を作っております。今日は本当に大先輩の皆さんを前にしてどんな話をさせていただこうかという風に色々と思い悩んだんですけれども今私が一番話をしたいことを率直にお話したいなと思っております。
何故市原で農業かということなんですが私自身は千葉県の生まれではなくて佐賀県の唐津市というところで酪農家のせがれとして生まれたんですがその後いろいろあって今から15年前に木更津市に循環型の農場を設立するという仕事を担当したのがきっかけで木更津に移住したのが千葉県との関わりの初めです。その時に所属していた会社がAPバンクという環境関係の活動をする会社でその時の上司が小林武史さんという音楽プロデューサーの方でした。ちょうど今年の広報市原の新年号の特集で小出市長と対談が掲載されていましたが小林さんの下で木更津市に農場を作るクルックフィールズという名前の農場に仕上がっておりますがそこで農場の仕事をしたのが千葉での農業の始まりです。今ではこんなに素敵な感じの農場になっておりますがそれから農業をやって14年になり、今日お誘いをいただいた増田さんがいらっしゃるひらいホールディングスさんに実はピンチのところを3回助けていただいた事がありましていまはこんなですけれども当時15年前は本当に30年くらいの耕作放棄地で完全な原野だったのでまともな農作物ができなくて品質のいい物ができないので開拓も上手く出来ず。たまたま向かいの丘に2ヘクタール程非常にいい土地があってそこをお借り出来れば農場が軌道に乗るのになとずっと思っていたらその土地を管理していらっしゃったのが当時ひらいホールディングスの代表取締役専務だった鈴木専務が農地を貸して下さって非常にいい土地だったので品質のいい物が作れるようになって販路も拡大できて農業も軌道に乗ったという経緯がありました。そこにいくのに3年経ったと思うんですけれどもようやく当初の目的にしていた多くの方にオーガニックファームを楽しんでいただける場所作りをする為にレストランとかホテルとか加工場。今は猪の解体場もありますが作るのに大きな壁がありまして建築を建てる施工をやっていただいた方だったんですね。幸いなことに日本を代表する建築家の先生方が設計をしていただくことになったんですけれども実際に建てる工務店さんを探すのに非常に苦労しました。そこでダメもとでひらいさんに相談に伺ったところ快く引き受けてくださって。なかなか大御所の先生方なので建築に関する注文も非常に厳しいものがありまして割と高い品質の技術の方になると思って木造建築を専門にされている先生方だったのでその辺りもひらいさんの方で手掛けてくださった事でいま千葉県を代表するテーマパークになっています。この時も助けていただいたのは非常に有難かったです。そうこうするうちに私も開発業務が一段落してもう一度、農業生産の現場の方に専念したいなと退職を考えている時に市原市の市東地区の方に大規模な耕作放棄地があってそこの再生に取り組まれている方からここで農業をやってみないかと誘ってもらったのが市原に来たきっかけでした。その時に拠点になったのが瀬又地区です。ただ自己資金を持っていなくて農業をやるにもトラクターを買うお金もなくたまたま増田さんの所を尋ねてひらいさんにお願いをして農業法人を設立する為の三千万の資金を出資していただいてこのワンドロップファームという会社を設立。おかげさまで皆さんに助けていただいて蜂蜜の生産をやったり今は加工もやっていてお店でドリンクを出したりイベントをやったりという事ができるようになりました。
よく聞かれるのが何で蜂蜜なんですか?という話なんですが基本的な話をすると長くなりますが品質のいい有機野菜を作る為にはどうしても土作りで中でも有機物と微生物が非常に多い土作りをやっていかなくてはいけないんですが、有機物と微生物を外部から色んな資材を入れて作る事も出来るんですがこの市東地区というのが中山間地域なので非常に効率が悪い形が悪かったりいびつだったり外部から大量に資材を持ってきて土壌を改良をするというのが非常に困難な場所でした。そこで土作りに非常に有効なのがこの緑肥と言われるものです。直接肥料になるのが何百種類もあります。中でも非常に有効なのが蜜源植物と言われる物で蜂蜜が採れる植物を蜜源植物と言います。その農地のコンデションによって育てると地力もどんどん良くなっていくというやり方で農場の土作りをやっておりますがこの過程で蜜蜂をそこに放てば蜂蜜が採れるので土作りをしている間にも蜂蜜を収穫して収益を得る。そういった理由で実は土作りの為に蜂蜜を採っているという風にご理解いただけると分かりやすいかなと思っております。花畑で土がいい具合で出来てきたところで野菜を育てたいところだけ耕して野菜を植えるのが美味しくて品質がいい野菜が沢山採れるという事です。野菜が終わったらまた花畑に戻すといったようなローテーションを組んでおります。いま、海外からの資材が非常に高騰しておりますし世界情勢が不安定な中でも地域の自然の資源で肥料を作っていけると。多少ミネラルの調整でカルシウムを少しは入れますけれども基本的には外部に頼らずに美味しい作物が採り続ける土作りが地域で出来ていけるそんな仕組みづくりをやっているこの養蜂と蜂蜜という組み合わせです。今私共は有機JAS認証補助で約700ヘクタールの農地を管理していますけれども実際に作付けしているのは毎年四分の一ぐらいで2ヘクタールくらいで残りは蜜源にして蜜蜂を育てたり緑肥にしたりして準備をしています。こういうローテーションを繰り返しながらなるべく資材に頼らず経費をかけずに品質がいいものを作っているというのが私共がやっている農業のやり方です。
有機認証度、JAS認証という企画が日本の法律にあるのですが有機認証を得られている農作物は国内に非常に需要が高まっており正直いくら作っても供給が追い付かない状態です。ただこれも急に沢山作ろうと思っても作れるものではなくて国内でも有力なお店さんでもどんどん取り扱っていただいてもっと下さいという状況です。課題もたくさんあって広げようと思うと技術的な問題だったり、人材をどう育てるかという問題だったり多少の規格外品も出ますので加工という問題があったりやはり何と言っても物流がネックになっており、この南房総地区は農産物物流に関しては非常に不利な場所になりまして北総の方は都心に向かう物流が本当に発達しており1箱からでも安く荷物が運べるんですけれども残念ながら南房総はそういった便がなく運賃が高く取引先の開拓にも苦労しています。何とかそれでもしのいではいるんですが見方を変えると私がいるこの瀬又地区はちょうど千葉県の真ん中にあってせっかく千葉県の真ん中に居るんだから千葉県中のオーガニックを集める拠点になってやろうと結構真面目に今考えております。そんな考えに共鳴して下さる方がたくさんいらっしゃっていま千葉県のオーガニックを広げていこうという団体さん、企業さんでちばびおというグループを作ってその事務局をやらせてもらっているんですが何とかこういった物が流通しやすくなる仕組み作りを進めています。
なぜ世界へとなるかと申しますと有機JAS認証というのには大きなアドバンテージがありましてそれは海外同等性という仕組みです。国内で有機認証が得られている農産物に関しては海外と取引をする時に一般的な農産物に比べてはるかに少ない手続きで取引する事が出来ていますので千葉県産、市原産の有機農産物を海外の方に手にとっていただく。現在ちょっと日本円が安くなっているので海外の方にも市原のオーガニックを手にとっていただく機会も作りやすくはなっています。一部はシンガポールとか店舗で販売をしていただいていますがこれをどんどん広げていって市原産のオーガニックを世界にあるいは世界から日本に来られて品質がいいものを探している方、特にヨーロッパ系の方は非常にオーガニックに関心が高いので日本に旅行に来られてオーガニックを使っているレストランとかスーパーに行かれるという傾向がありますのでそういった物を市原にはありますよというのを提案できるようなりたいと私はいま考えている事です。そんなこんな考えて今年で7年目の春を迎えていますがこの瀬又という地域は本当に地元の方に温かく迎えていただいて瀬又の鯉のぼりですごく有名ですけどもこういったお祭りにも参加させてもらったり。他所から来た身分ですけれどもすごく大切に地元で扱ってもらっている事に本当に心から感謝しています。倉庫にさせてもらっている所や駐車場、花畑にしている所も全部地元の方の好意で使わせてもらっている所でして地元の方々のサポートなしではできなかったなと改めて感じています。偶然調べていて分かったのですが瀬又という言葉はカタロニア語で種が蒔かれたという意味になるらしくてこれも何かの縁だろうなって思っています。本当にポツンと始めた仕事でしたけど沢山の人が種まきを手伝ってくださったり地域の方々がサポートしてくださっています。皆さんに感謝の気持ちを答える意味でも今後の僕の行動方針、決意を一言最後に述べさせていただくとするとやはりこの言葉に尽きるかなと思っています。コツコツやりましょうとひとつひとつを疎かにしないようにしましょうと。これは当社の由来になっておりましてこれからもコツコツと目の前の事をやっていくという事をお誓いして私からの話を結びにしたいと思います。今日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。

豊増様
豊増様
スオンさん挨拶
スオンさん挨拶
 
スオンさん
スオンさん

ニコニコ報告:
<宮田会長>
豊増様ようこそ市原中央ロータリークラブへ。今日は国際大会へ行っている会員も。出席者が少なく申し訳ありません。またぜひお越しください。

<北村幹事>
豊増洋右様、本日は貴重な卓話をありがとうございました。

<田島会員>
豊増様、今日は卓話を頂きましてありがとうございました。米山奨学生スオンさんようこそ市原中央ロータリークラブへ

<増田会員>
豊増様、本日は多忙ななか卓話をいただきありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

出席報告:
本日の出席者数15名
本日の出席率今回48.38% 前々回82.35%

事務局:
〒290-0081 千葉県市原市五井中央西1-22-25 市原商工会議所2階
TEL 0436(37)2524 FAX 0436(37)2546
http://www.ichiharachuo-rc.org/